裾野駅徒歩3分の矯正歯科専門医院です。キレイな歯並び・キチンとした噛み合わせのための矯正治療を行います。近隣の沼津市や長泉町からもどうぞ。

わたなべ歯列矯正クリニック

〒410-1127 静岡県裾野市平松456-1 1F

JR御殿場線「裾野駅」より徒歩3分

診療時間(休診日:木曜、隔週月曜・日曜)

[月火水金] 10:30~13:00 / 15:00~19:30
[土日] 10:00~13:00 / 14:30~18:30

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055-993-9350

当院の特徴

5月7日(火

『顎を切る手術で治したい、、、でも矯正治療は裏側からしたい』

 

さて矯正治療は自費診療といって健康保険が効かないことは世間でも広く知れているかと思います。

一方で保険の効く矯正治療もあります。不正咬合の程度が著しく、その改善に手術(顎の骨切りなど)が必要とされる場合、顎変形症と病名が付く場合ですが、矯正治療に保険が効くようになります。

顎変形症の矯正治療には決められた流れがありまして、大まかには、

矯正歯科医院で顎変形症との診断を受ける → 術前矯正治療(手術を行う前の矯正:1年ほど)→ 手術(提携病院への入院:1週間ほど)→ 術後矯正治療(手術後の矯正:1年ほど)→保定(治療終了)

の流れになります。

上記の流れを厳密に踏まないと、保険適応になりません。

つまり、手術ありきの矯正治療ですし、矯正治療ありきの手術ということになります。

 

先日の初診相談の方は当院が初めての相談でしたが、インターネットなどでいろいろと調べてきていて、『手術で治したい』という希望をすでに持っていました。また、手術を伴う矯正治療の場合は、矯正治療が保険の適応になることもご存知でした。

症状としては受け口で、奥歯がのみが咬合、横顔の印象も受け口の方特有の側貌になっており、顎変形症の病名を付けられる程度でした。また、矯正治療は裏側からしたいという希望も持っていました。

 

結果としては、患者さんの希望を叶えてあげられない相談となってしまったんですが、理由としては、

・当院が保険適応の矯正治療を行っていない点

・保険適応になる矯正治療を行おうとすると、表側からのブラケットにしなければいけない点

でした。

 

矯正歯科の専門医院のなかでも、保険治療も行う医院と自費診療のみを行う医院があります。もちろん保険治療というのは虫歯や歯周病の治療のことではなく、上述した顎変形症などの方の矯正治療のことです。
なかなか患者さんもここまで知っている方は少なく、相談で来院しその旨を相談時に伝えられる場合が多いようです。

ですので、顎変形症で手術を伴う矯正治療が適応になると思われる方は、該当の矯正歯科医院で初診相談を受ける必要があります。

 

なので治療そのものに関してはそれでいいのですが、解決できない問題として、

顎変形症(矯正治療が保険適応になりうる症状)であっても、裏側からの装置(裏側矯正)で治療を行ってしまうと保険が効かなくなってしまう

ということが挙げられます。

 

虫歯治療は保険が効くが、矯正治療は保険が効かない。健康保険なので国が治療費の一部を負担してくれるわけですが、虫歯は国が疾患と認めてくれているからこその適応なわけです。
一方で歯並び・噛み合わせの改善は、治療というより美容、という捉えられ方であるため

『国はその費用を負担しませんよ』

となっているのです。

でも不正咬合としての歯並び・噛み合わせが重篤化すれば機能面や日常生活にも支障が出ますから、そうなると疾患として認められるようになりその改善は、美容というより治療、という捉えられ方にもなり、

『国が費用を一部負担します』

となるわけです。

 

一方で歯並び・噛み合わせを改善する際、見えにくい装置として最近では裏側矯正がありますが、裏側矯正が存在している理由のすべては『見た目』です。それ以外の理由はありません。

なので歯並び・噛み合わせを治すだけならば裏側からである必要は全くありません。表側からですべてが治せます。

ですから、顎変形症の矯正治療であっても、

『国が負担する(保険が効く)のは、表側からした場合だけですよ』

という条件が付いてくるのです。

ですので、裏側から見えない装置を使って手術もしたい、となると治療費用から手術費用まですべてが自費診療、つまり患者さん自身の負担となってしまうわけです。

 

でもどうでしょう。

例えば受け口の方が顎変形症の手術で出ている下顎を引っ込めたとします。すると口元の印象というよりは、それを通り越して顔全体の印象がとても大きく変わります。

矯正治療の一環としてのそのような治療があるということを知らない人からすれば(ほとんどの一般の方は知らないと思いますが)、いわゆる、

『整形した』

と思われる程度で変わります。

もしブラケットが歯についているのが表ではなく裏であれば、周りの人は矯正治療であることをさらに知りえませんから、何日間か会社を休んだと思ったら顔が変ってた、顎の骨を切るまでの整形をしたんじゃないか、と捉えてしまうかもしれません。

 

一方で、歯の表にブラケットが付いていて、手術までに1年間の矯正治療をしていたとしたらどうでしょう。今度は国が認めた疾患であり保険治療でもあるわけなので、美容ではなく疾患の治療をするなかで、結果的に見た目も変わるという位置づけになります。

周囲も、手術をしなければいけないほどの深刻な噛み合わせの問題だったんだね、と捉えるかもしれません。何よりも1年も前からブラケットを付けています。それが手術を前提とした矯正治療であることを周りにも告知しやすいと思います。

 

以前の職場で手術を伴う矯正治療を担当していた際、手術を終えた患者さんから、

『顎を後ろに退げただけでここまで顔の印象って変わるんですね。びっくりです。』

と、ここまでは手術をした患者さん全員がおっしゃることなんですが、加えて、

『ブラケットが付いていて良かったです。矯正治療で顎を後退させた、と周りに説明しやすいですから。』

とのこと。

 

裏側からの矯正治療で費用を抜きにすれば、やはり見えずに、矯正治療と気づかれずに結果を得られることは大きなメリットだと思います。

ただそれが手術を伴う矯正治療となった場合には、逆に装置が表に付いていることがメリットと捉えられる一面もあることを、患者さんのお話から知らされました。

 

今回の初診相談の患者さんがどのタイプで手術に臨まれるかはわかりませんが、一応上記のような説明もさせていただきました。

ただ患者さんの側で自費診療になってしまうことを良しとしても、裏側からの矯正治療で手術を行える施設が限られていることも確かです。

まず医院探しが大変かもしれません。

 

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4月14日(日

『矯正治療はすぐ始まらない?』

 

先日の初診相談の患者さんです。小学校2年生の女子が患者さんで、お母さんが来院されました。

並びの凸凹と出っ歯さんが組み合わさった歯並びで、治療開始のタイミングとしては今ぐらいがちょうどいい頃合いです。

 

ご本人も装置珍しさ、友達もしている等々あり治療をしたそうです。しかしそれにも増して治療に前向きなのがお母さんでした。

それはこの一言によく表れています。

『この後その装置を付けてもらえるんですか?』

 

矯正治療と一般歯科治療、とくにむし歯の応急処置的な治療とで最も大きく異なるのが、治療開始となるまでの期間でしょう。

『痛い!どうにかして!』

という患者さんを、治療計画を1週間かけて綿密に立てないと処置ができないのであれば、患者さんは痛みを抱えて何日も我慢しなければなりません。なので、痛くて歯科医院に行けばその場で処置をしてもらえます。

 

一方で矯正治療はというと、来院した患者さんの症状が、一分一秒を争う緊急症状であることはまずありません。それは患者さんの方も実はちゃんと分っていて、患者さんが取る初診相談のご予約は数日~1週間後くらいを希望される場合がほとんどです。

逆に、例えば午前にお電話があってその日の午後の初診相談希望という方は稀です。

 

ところで矯正治療は年単位の治療です。

今日何をするという計画ならともかく、何年もかかる治療の計画となれば瞬間的に立ててしまうわけにもいきません。

患者さんも、大事な数年を治療に費やすわけですから『そんなすぐに簡単に、やることを決めてしまっていいの?』と思われるでしょう。

 

ちなみに矯正治療は、

初診相談の回

検査の回

診断の回(検査結果と検査から導き出された今後の方針が決まる回)

歯磨き状況をチェックする回

装置準備の回

装置使用を始める回

 

の順に進みますが(医院によって差はあります。)、どうでしょう、初診相談からこれだけの行程を経て装置の使用が始まります。

初めて目にする、耳にする方はびっくりするかもしれません。ですが、矯正治療の特殊性上どれも省略できない行程です。

冒頭の保護者の方も納得はしていただいたもののやはりびっくりした様子でした。

 

今回は矯正治療の特殊性を『期間』に特化してお話ししましたが、他にも特殊な要素はたくさんあります。

だからこそしっかりとした準備を経て治療開始となることが必要です。

 

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4月3日(水

『矯正治療の費用の合計って、結局いくらになるの?

 

矯正治療を検討中の方にとって、関心のあることのひとつに『費用』があると思います。

すでに矯正治療をしているお友達などから費用の話を聞くと、ある人はこう言って、別の人はそう言って、この人はあー言って、、、

聞けば聞くほどどうなってるの?とより分からなくなってしまった、、、などという経験をした方も多いと思います。

 

それは矯正治療が保険の効かない自由(自費)診療であることに理由があります。保険治療の費用体系は国が決めますから、同じ治療内容であれば、東京のA歯科医院で受けても大阪のB歯科医院で受けても費用は一緒です。

一方で自由診療の場合、それぞれの医院が治療費用を独自に設定することができるため、十院十色の費用体系が存在することになります。

それも矯正治療の費用って分かりにくいと思われてしまう原因の一つでしょう。

 

さらに矯正治療費用を分かりにくくする要素に、処置料制を採用している医院と総額制を採用している医院がある、ということも挙げられると思います。

 

ところで、矯正治療の治療費用の合計は以下の式で説明できます。

治療にかかる費用の合計 = 基本施術料(管理料) + 治療期間の毎回の診察代

です。

 

処置料制とは?

処置料制とは、基本施術料に加え、毎回の診察代がかかるシステムのことです。
毎回の診察代として、3000~5000円に通院回数を掛けた費用が加算されます。

 

総額制とは?

総額制とは、基本施術料=かかる費用の総額であり、毎回の診察代を必要としないシステムのことです。
上述の式において、毎回の診察代に0円を代入したものになります。

 

ではどちらがいい?

トータル費用の大小に関しては、どちらも一長一短あります。

処置料制では、当然治療期間が短ければ通院回数も減るので、支払う額は少なくなります。一方で、治療期間が予想よりも長くなってしまえば、払う額も増えてしまいます。

逆に総額制ではどうでしょう。もし治療があっという間に終わってしまっても、極端には2年の治療が6か月で終わっても(もちろん満足のいく結果で)、費用は同じです。早く終わったからといって一部帰ってはきません。一方で、2年の治療が4年かかってしまっても、余分に払うこともありません。

患者さんにとってどちらがいいでしょうか?

処置料制の医院、総額制の医院、あるいは症例によって総額制と処置料制を分けている医院、様々です。

 

しかし患者さんの側で、『私の症例としての程度はそんなにひどくないから期間もかからないだろう。じゃぁ処置料制の医院で矯正しよう』とはなかなか至らないと思います。

矯正医としても治療前から『あなたの症例としての難易度は低いですから、治療期間は必ず1年未満ですよ』ともなかなか言えませんから、患者さんの側で治療期間が短くて済むだろうと判断しての決定はやはり難しいと思われます。

 

となれば、少なくとも費用だけを考えるのであれば、一般的な治療期間である2年〜2年半ほどをかかる期間と設定して、費用を算出し、処置料制で行った場合と総額制で行った場合の費用を比較するのがいいでしょう。

 

当院はと言うと、総額制を採用しています。

理由としては、治療中少なくともお金の面で、患者さんが不安や心配に思うことがなくなるからです。

総額制ですと、最初の治療をするかしないかを判断するタイミングで、すでに費用の総額も決まっていますから、『その額に納得しなければ治療を始めない』という選択ができます。

一方で治療を始めることになった場合は、その額に納得をしてでのこととなりますし、総額制なので今後治療費用がさらにかかることもありません。

つまり、患者さんは治療終了となるまで、仮に治療期間が延びることがあっても費用の心配をしなくて済むことになります。

 

矯正治療は年単位の期間がかかる治療です。

期間が長いということは、『いろいろ』なことが起こる確率も上がる、ということです。

もちろんいろいろとは治療と関係することに限ったことではありません。私生活における様々なイベントと、治療期間が重なる確率も高くなるのです。

そんな時、治療に関する心配事は一つでも少ない方が良いでしょう。

 

もちろん、施術を受ける医院を選ぶ基準は費用だけでは全くありませんが、費用を考える際に、処置料制・総額制の考えが参考になればと思います。

 

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4月13日(金

『矯正治療の必要性はだれが決める?~その1

 

4月も半ばに差し掛かりました。ゴールデンウィークともなるとどちらかというともう暑いイメージがありますから、寒い日もあったり暖かい日もある今が一番春らしい毎日でしょうね。

 

さて題名ですが、基本的に最終決定するのは患者さんです。

ただ患者さんだけでは当然、詳しい現状、治療したらどうなる、治療しなかったらどうなる、というところが分からないと思います。つまり治療が必要かどうかの判断材料が揃わない以上、必要かどうかの判断ができません。

そこでそれら材料を提供するのが私たち専門家の役割です。

 

しかしあくまで私たちの役割は、その材料を提供するところまでと考えます。
材料が出そろったところで、つまりは患者さんの側で判断できる状態になったところで、

『そうならないため』あるいは

『こうなりたいため』に、

それを実現する矯正治療が必要と考えるか、不必要と考えるかは患者さんの意思決定です。

 

もしかしたらこちらが、

”矯正治療をしないとこうなっちゃいますよ”

なんていう言い方をするかもしれません。もちろんそれは根拠や経験に基づいた情報の提供です。
しかしこうなっちゃう”こう”が、その患者さんにとって許容できる範囲のもの、つまり”こう”なってもいいのであれば、患者さんにとってこうならないためにする矯正治療は必要ないものになるはずです。矯正治療の必要性はこの患者さんにとってみれば”ない”わけです。

全く同じシチュエーションでも、治療をせずに”こう”なりたくない患者さんにとっては、矯正治療の必要性は”ある”ことになるわけです。

 

少し前ですが、実際に合った2組の例です。

初診時年齢10歳および11歳で二人とも口元の突出が大きく認められますが、口元の突出がある分叢生は軽度でした。つまり歯列の拡大等をすれば一列になりうる範囲です。

診断名は『軽度の叢生をともなう上下顎前突』

となります。

いわゆる出っ歯さんのように上の前歯と下の前歯が離れているわけではなく、上の前歯と下の前歯はしっかり噛み合うし、奥歯の関係も1級といって標準的である一方で、口元は突出しているという状態です。なので口元の突出は、前歯の傾斜や骨格的なところに原因を求めることができます。

Aさんは口元の突出をとても気にしている一方で、Bさんは歯の重なりを気にしています。似ている咬合状態ですが、主訴が異なるわけです。

Bさんには乳歯がまだ数本残っており、このタイミングで叢生を改善するために子どもの矯正治療(準備矯正)として拡大プレートを処方しました。

Aさんがもし上顎前突(出っ歯さん)で口元が突出しているのであれば、ヘッドギアなどを処方する手段があったかもしれませんが、上記咬合状態だったため口元の突出に関しては子どもの治療ではアプローチをしないことになりました。

また、Aさんにも軽度の歯列の凸凹がありその点だけは準備矯正で改善可能であることを説明したものの、凸凹は全く気にしているところではなかったため、あらゆる準備矯正は行わないことになりました。
現在中学生になったAさんは、小臼歯を4本抜歯して、マルチブラケット治療(本格矯正)を行っている最中です。

一方でBさんは治したい部分が改善できたため、準備矯正だけでいったん終了となっています。永久歯がすべて生えそろった際にも、口元の突出改善の希望がなかったためです。

こう見ると、

Aさんにとって、準備矯正は必要なく、本格矯正は必要だった。一方で、

Bさんにとって、準備矯正は必要であり、本格矯正は不必要だった。

ということが出来ます。

歯を抜いてマルチブラケット治療をすれば、口元がスッとする。Bさんにとって、そのことと、歯を抜くこと、あの煩わしそうな目立つ装置を2年も付けていなきゃいけないこと、の価値が見合わなかったのでしょう。逆にAさんは、一列になるけど口元が出ている状態、に価値を見出さなかったわけです。

どちらが正解というものではありません。大事なことは必要、不必要の判断を、治療した場合、しなかった場合の予想される変化をこちらが説明したうえで、患者さん(あるいはその保護者)自身がその決定をしているという点です。

 

以前、臼歯部の交叉咬合(大きな程度)がある小学生の保護者の方に、『このままだとおそらく顎がずれて、お顔が歪みますよ』『これは治療をした方がいいでしょう。』という言い方で治療を半ば勧めるように説明したケースがありました。
噛みにくい現状や今後お顔が歪むことが患者さんにとって好ましいことではないだろうと、(勝手に)判断したためです。
患者さんからは、『そうはならないこともあるし、なったとしても困るとは思えない。』のようなお答えをもらいました。

ではどこからがこの方にとって矯正治療が必要になるラインなのだろう?と疑問に思いましたが、このような例もあります。

 

逆に、矯正治療もやはり医療だから、という面があるたからかなのかは分かりませんが『医療のことはよく分からないから、必要かどうか決めてください』というスタンスの方もいらっしゃいます。

その場合、どうなりたいとか、こうなりたくないとかいっご希望がどこにあるのかをお伺いするようにしています。

 

しかし最近セカンドオピニオンという言葉の広まりもあり、矯正治療においても患者さんは幅広く意見を求めるようになっていると思います。

他医院で治療が必要と言われたが本当に今必要か診て欲しい、などは当院で初診相談数件目、という方のセカンドオピニオンの目的でも多いケースです。

 

初診相談だけでそこを判断できるかという別の問題もあるのですが、今回の内容との関連で、初診相談でお話しできることの範囲についても次回書きたいと思います。

 

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1月13日(土

『色々な装置の”始まり(装着)”が重なった一日

 

さて今日は、年の始まりにふさわしく(?)装置の使用開始となる患者さんを多く診療した一日でした。

 

まずは子どものマウスピース矯正でもあるプレオルソのセット。頑張る意思満々の患者さんなので、良い結果を出してくれるでしょう。

次は表側ブラケットでの治療開始の患者さんです。この方は少し前に行った診断時、治す必要のあるう蝕がやや多くあることが判明していました。本日そのう蝕治療を終えて来られ、さぁいよいよ待ちに待った治療開始、といういきさつでした。

次はアンカースクリューセットの患者さん。口蓋に2本埋入でしたが麻酔から埋入完了まで30分ほどの処置で終了でした。スクリューセットに際し緊張した面持ちで来院されたため、終了時には『もう終わり?』と拍子抜けの様子でした。

まだ終わりません。

最後は裏側矯正のブラケット装着の患者さんです。この患者さんはハーフリンガル(上の歯列は裏側から、下の歯列は表側から)であるため、下の表側ブラケット装着は少し前に終えています。今日で上下両方に装置が付いたことになります。

 

今日からスタートが多いと思いきや、今日で終了の患者さんもいました。ブラケット装置の撤去でした。でも終わりは新たな始まりです。ということで実はこの患者さんも”今日からスタート組”、保定装置(リテーナー)のスタートです。

 

今日は診断も1件ありました。装置のセットではないので試合開始ではないものの、”開会式”といった位置づけでしょうから、このシーンも始まりであることには変りないですね。

 

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11月19日(日

『現在小学校3年、治療1年経過、今後の治療方針は

 

今日は話がいろいろ飛びます。

 

先日当院にて治療1年を経過した患者さんのお母さんに、カウンセリングルームにて半年ごとの経過報告をしました。

 

この患者さんは当院初来院の2年生の時に、そもそも治療をすることになった経緯が大事ですので、まずそのあたりを説明します。

 

いわゆる出っ歯さんと、永久歯の萌出スペースが足りない、という状態を併せ持っていました。

乳歯の犬歯が早くに抜けてしまい、後ろにあるはずの別の乳歯が前に詰めてきてしまっているため、上顎では左右の犬歯がまるまる2本分、下顎では左下の犬歯が丸々1,5本分、生えるスペースがありません。

歯のサイズもそれぞれ大きく、口元もやや突出傾向があります。

ここまでで判断するならば、

『仮に拡大プレートやヘッドギアなど拡大し、はみ出した犬歯を歯列に入れ込むことができたとしても、口元がさらにもっと出てしまうとか、12歳臼歯が生えなくなってしまう』

などの好ましくない副作用がかなり大きく伴うことが予測されます。

さらにここまでのスペースの足りなさを子どもの治療で改善しようと思うと、小学校の間中ずっと何かしらの治療を続けなければならないほどで、さらには中学生以降の治療も必要となるでしょう。

そして得られる結果は『歯は抜かずに済んだが口元が突出した状態』

になってしまう可能性が大いにあるわけです。

なので、このようなケースでは、子どもの治療は原則的にはせずにとにかく全ての永久歯を生えるだけ生やしたのちに(恐らく凸凹の並びにはなってしまうが)、中学生になったら小臼歯を抜いてマルチブラケット治療を行う。

ことで対応することが多いのです。

後者なら、治療期間は中学生からの2年間でピシャッと終わります。

前者が『早く始めても早く終われない』のに対し、後者では『遅く始めても終わるタイミングは前者と同じ』

ということで、治療期間という面では患者さんの負担は減ります。仕上がりの口元の感じも良好となるはずです。

 

ではこの患者さんもそのような運びになったかというと、、、冒頭でもあった今現在『治療1年経過』している状態です。なぜ子どもの治療を行っているのでしょうか?

確かにこの患者さんは、

『子どもの治療はせずに、中学生になったらマルチブラケット治療で一気に解決』パターンのケースに該当します。

しかし、現状として見逃せない点が一つありました。それは、

『上の歯列の犬歯があまりにも生えるスペースがなさ過ぎて、すでに生えている永久歯の前歯の根っこに突っ込みかけている』

状態があったのです。

 

このブログでもたびたび症例を紹介していますが、上の犬歯はよくこういう状態になります。実際に、『右の犬歯だけなかなか生えてこない』と思って歯科を受診したら、

『犬歯が骨の中で大きくズレた位置にいて、前歯の根っこを溶かしてしまっている』

ことが判明した、なんていうことも珍しくはありません。

 

この患者さんの場合、犬歯が前歯の根っこに突っ込んでしまう『直前』でした。永久歯の犬歯は乳歯の犬歯を溶かしながら生えてきます。いわば乳歯を道しるべに正しい場所に生えてくるのです。

その乳歯が大分早く抜けてしまい何を道しるべに生えてきていいか分からない、しかも歯列がきつきつで自分(犬歯)が収まるスペースもない。という状況になっていました。

このような場合骨の中の犬歯はどうするか?

すると犬歯は永久歯の前歯の根っこを道しるべに自分が生えようとしてしまうのです。

 

犬歯がこのような状態、位置にあることが早期に判明すれば採れる方法はいろいろとあります。

その一つが歯列の拡大です。

歯列に生える隙間がないことも犬歯が”迷走”してしまう原因です。犬歯も『どこに生えたらいいんだろう?』と思ってしまうわけです。

そんなとき、歯列に”隙間”があればそこを目がけて生えようとしてくれます。その隙間を歯列の拡大により作るのです。

 

なのでこの患者さんは、小学生から拡大装置にて矯正は行うものの、それはさしあたっての”犬歯が前歯に突っ込んでしまう”という緊急事態を回避するためのもの。緊急事態が回避されたのちは、本格的な治療はやはり中学生になってからとなります。

ですからここで作る隙間とは、

『犬歯が2本丸々入ってしまうのに十分な隙間』

ではなく

『犬歯が丸々入りきる隙間では決してないが、とりあえず犬歯にそこに生えよう!と認識してもらえるだけの隙間』

ということになります。

 

拡大を始めてから、半年、一年とレントゲンを観察し、骨の中での犬歯の位置の経過を追いました。

半年時点で良い方向に進む傾向は確認できましたが、一年後の先日撮ったレントゲンでは、

拡大で新たにできたスペースに向かって犬歯が移動してくれていた、ことがほぼ判明し

『犬歯が前歯の根っこにぶつかってしまうことが回避できた』

という状態が獲得できていました。

 

これはこのためにやってきたことですから、良い結果になって良かったわけです。

ただ、半年や一年装置を使い続けてきました。保護者の方には当然次のような期待が生まれています。

『犬歯の向きも変わるぐらいのスペースも出来たんだし、このまま拡大を続ければ犬歯がはみ出さず歯列に入るのでは、、、?』

 

しかしそこはなかなかそういうわけにはいきません。最初に、『これは歯列の拡大でははみ出した(はみ出すだろう)犬歯はとても歯列に並びきらない。無理に並べようとするともっと出っ歯になってしまう』と判定されるようなスペース不足の程度は結構なものだったからです。

少し拡大して目処が立つくらいのスペース不足なら『今治療をせずに将来抜歯して治す』という最初の判定にはそもそもなっていません。

 

この患者さんの最新時点での判断でも、

『このまま拡大を続けて非抜歯を目指す』方針に転換することはやはりできず、

『緊急事態は回避できたので一旦子供の治療は終わりとし、残りの仕上げは(今まだ小3だけれども)中学生以降で行う』

計画が引き続き実行されることになります。

 

半年毎の現状報告、方針確認はカウンセリングルームで少ししっかりとした雰囲気で行いますが、この時以外にも当然毎回の診療でその日に行ったことの説明、現状の説明、次回の予定の説明は行っているので、折に触れて今後の見通しの確認も行っています。

ですから、半年間あるいは一年間期待が膨らみ続けて、カウンセリングルームでその期待が一気に萎んでしまう、、、という形にはなっていないとは思います。

 

この患者さんのお母さんにも、装置を使って一年の区切りに、上記の現状と今後の方針についての確認を行いました。

・犬歯が他の歯を傷つけることなく萌出可能になったこと

・しかし依然として犬歯が収まるスペースは大きく足りないこと

・ここから先も歯列の拡大を継続するとなると、それは犬歯を収めるための拡大ということになるが、それは無理のある拡大であり、歯根露出、口元の突出、良くない噛み合わせを生じさせる可能性の高いこと

・当初の予定通り、子どもの治療としてはここで一旦終わりにし、中学生以降で歯を抜いて行うマルチブラケット治療で仕上げを行う方法の確認

 

お母さんの考えとして、『当然歯を抜かないで済むなら抜かないに越したことはないが、抜かないことに拘り、好ましくない状態を引き起こしてしまうのであれば、仕上げを中学生以降で行う方針で進めたい』

とのことでした。

実はこのお母さんも医療従事者で、歯並び・噛み合わせといえど個人個人で症状やその程度が異ること、スタートラインが違ければ、ある人で奏功した方法が別のある人には必ずしも奏功するとは限らないこと、などもご存知でした。

 

『子どもの矯正治療は患者さんにとって好ましい結果となる可能性が低いからその治療はせず、中学生になってから抜歯してマルチブラケット治療で治す』

という決断はなかなか難しいと思います。

気になっていた歯並び・噛み合わせの根本的な改善は中学生まで行えず、中学生になったその際には抜歯が必要。

という方法を小学生の低学年の段階で選ぶからです。

 

それだけに、この方針で治療が進むことになった患者さんと保護者の方には、本格的な治療が始まるまでの数年間、フォローが必要になります。

中学生になるまで気になる凸凹はそのままなの?

本当にそれまで何もしなくていいの?

何かしなければいけないのでは?

いきなり中学生から初めてちゃんとキレイに治るの?

などなど心配、不安を抱えながらの生活になるかもしれないからです。

今は上記の説明や方針に納得した保護者の方でも、半年後、1年後にやはりこれら心配や不安が再度湧き上がってくるかもしれません。

その辺りも、例えば定期的なレントゲン撮影、歯型採得などから判明される科学的な根拠から得られる説明と、患者さんのお話を聴く場を設けることで、軽減していただければ考えています。

 

矯正専門医院として、最終的に『キレイな歯並び、キチンとした噛み合わせ、スッとした口元』を達成するまでの応援を、しっかりしていきたいと思っています。

 

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11月13日(月

『子どもの矯正治療中の、半年ごとの経過報告

 

当院では特に第1期治療(子どもの矯正治療)の患者さんには、治療経過の報告と今後の治療計画の説明を半年ごと、カウセンリングルームにて行っています。

 

これは、特に子どもの治療には、

・子どもの治療の終わり=矯正治療の終了 とは限らない

・治療期間が1年や2年という”期間”で決まらない。12歳臼歯の生え終わりをもって子どもの治療の終了となる

・治療のゴールが個人個人によって異なる

のような特徴があるからです。

 

小学校2年生から子どもの治療を開始した場合、12歳臼歯が生え終わるまでその間ずっと装置を使用するわけでもなければ、月一回の来院を継続するわけでもありません。

装置を使用しない『経過観察』のみの期間もあれば、来院期間が半年に一回ほどになる時期も存在します。しかしあえてその期間も治療期間として含めるならば、治療期間はおよそ5年ということになります。

長いですよね。

 

期間が長いと、今自分がどこにいるのか?、今どうなっているのか?、どこに向かっているのか?、あと何がどれくらい必要なのか?、、、

ということが不鮮明になりがちです。長い治療期間です。『?』が多いと、患者さんにとっては不安になることも多いでしょう。

 

当院では患者さんをそのような『迷子』にはさせないため、半年ごとにレントゲンや歯型などの検査を行い、それをもとに治療の効果を確認し、上記の

『子どもの治療におけるゴールに対し、患者さんの歯並び噛み合わせが、今どこにあるのか、最初とどう変わったか、ゴールに向けてこれからどう進んでいくのか』

について、患者さんと保護者の方に説明をしています。

 

トータルの期間は長くても、今この装置はなんのためにやっている、期間はこのくらい使用する、こういう並びになるまで使う、などといったさしあたっての目標が鮮明になれば装置を使うご本人も頑張りを継続しやすくなるでしょう。

 

子どもの治療に限らずですが、矯正治療はどうしても年単位の治療になります。そのなかで患者さんのモチベーションを保つ方法を今後も工夫していきたいと思っています。

 

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5月25日(木

『土曜・日曜のご予約変更には注意してください

 

最近暑い日はだいぶ暑いですね。夜も寝付くころはまだ蒸し暑かったりしますが、夜中や明け方が冷え込んだりするので布団のコントロールが難しいです。

 

矯正治療の来院間隔はおよそひと月です。ですので診療終了後、患者さんが次回の予約を取られる際、それが土曜日曜であっても『全く取れない』ということはあまりありません。

しかし、予約していた診療日近くでのご予約変更にはご注意ください。

 

土曜日曜に来院される方の多くは、平日に来院されることはほとんどなく、ほぼ毎回土曜日曜で来院されます。

ご予約変更を次の週、あるいは次の次の週の土曜日曜でご希望される場合、すでにご予約の枠が埋まってしまっている場合があります。

特にブラケット装置を装着する、矯正用スクリューを埋入するといった診療時間が長めの処置を予定されている場合には要注意です。

 

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4月5日(水

『経過の説明をしっかりしていただけるのでとても安心です。

 

いよいよ4月ですね。

新学期、新生活のスタートです。当院の患者さんでもまだ春休み中の学生さんも多い中、すでに新生活の始まった方もいらっしゃり、新しい学校、職場なんかのお話を聞いていると『春だなぁ』と実感が湧いてきます。

 

さて矯正治療では、

『治療の効果の出方』

という点において虫歯などの治療と違う点がいくつかあります。

 

・治療期間が長い(年単位)

・来院した時だけが治療ではない(家で装置を使用する『治療時間』のほうが圧倒的に長い)

・効果の出方はゆっくり(すぐには変化が起こりにくい)

 

などといったことが挙げられるでしょう。

使用する装置においては、期間を通じて同じだったり似たものだったりします。

ですので、治療の途中では患者さんにとって効果の出方が見えにくかったり、いつまで装置を使うのかなとか、

『矯正治療中に特有の疑問や不安』

が生じることになります。

 

先日、子どもの矯正治療で装置を使い始めて半年ほど経った患者さんのお母さんから、題名のような言葉をいただきました。

この患者さんは装置を一生懸命頑張ってくれ、まだ半年ですが半年前とはガラリと違った歯並びにすでになってきています。

でも装置を使い始めまだ効果の目立っていない2~3か月の頃は特にお母さんに不安があったようです。

当時は確かに大きな変化はまだ起きていませんでしたので、患者さんやお母さんにとっては気づけない段階ではありましたが、矯正医からすると大きな変化につながる小さな変化が歯並びの随所に起き始めていることは確認できていたため、起こっている変化を診療ごとに説明させていただいていました。

 

特に子供の矯正治療では、経過が長くなる傾向もあるためこの『経過報告』を大事にしています。

装置使用開始から半年~1年経つ頃には、治療の小括的な意味合いで通常の診療とは別にお時間を30分ほどいただき『経過説明の回』を設け、

『これまでの治療経過と今後の治療方針の確認』

をさせていただいています。

そこで、

・装置使用による歯並びの変化

・今後の治療方法(同じか少し変えるのか)

・患者さん本人の治療へのモチベーション

などを確認しています。

 

矯正歯科専門クリニックなので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、矯正治療特有の疑問、不安、心配事にしっかり対応できる体制をもっと整えていきたいと考えています。

 

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3月19日(日

『春休みの矯正歯科医院

 

お気づきの方も多いと思いますが、

『~歯科医院』

いわゆる一般歯科とよばれる歯科医院は、日曜日は休診になることが多いかと思います。

 

一方で矯正歯科医院は日曜も診療していることが多いです。当院でも月に2回(月によっては3回)診療日に充てています。

矯正歯科は一般歯科に比べ比率(絶対数ではありません)としては、小中高大の学生さんが占める割合が多いです。

そのため、平日でも学校の終わった夕方以降や、学校が休みの土曜、日曜なんかが来院数のピークになります。

 

ところが春休みなどの長期休みになるとそれが一変します。

少なくとも学校がないという理由では、来院が夕方である必要も、土日である必要もなくなるため、来院数が時間、曜日に関わらず分散されます。

基本的にはほぼ均等に分散される傾向にあるんですが、きれいに分散、、、というよりは強いて言えば午前中のアポイントが埋まり易い傾向にあります。

矯正の通院は一日のうちで早い時間に終わらせてしまって、午後以降はフルで何か他のことに充てよう、という方が多いのでしょう。

患者さんに、『今日これからどこかいくの?』なんてことを尋ねると、午後から友達と買い物とか、部活とか、何かのイベントに行くとか、とそんな答えが返ってきます。

 

患者さんの来院は分散されるものの、この時期に集中するものもあります。

それは、治療をスタートする患者さんの検査結果の分析、診断です。

春休みに治療開始をお考えになって少し前に来院された患者さんの診断が、この時期にちょうど集中してきます。

さすがに精密検査を終えられてから即日診断というわけにはいかず、検査結果のご報告・診断までにやはり1週間お時間をいただいています。

症例によっては治療計画の立案に、参考になる文献を引っ張り出してきたり、これまで治した症例を参考にしたりと、多角度から検討する必要がありますからね。

 

ですので、一日が終わると体も頭もなかなか疲労することになりますが、春休みもまだまだ始まったばかり、これからです。

 

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2月9日(木

『当院の子どもと大人の治療の割合と内訳は?』

 

裾野や長泉は子どもが多い地域ということもあり開院前は、

患者さんに来院していただいた際の割合は

『子ども>大人』

 

になるかなぁと思っていました。

 

ところが実際は、

のような感じになりました。

これは矯正治療の種類による分類ですから、単純に未成年か成人かで分類するとちょうど半分半分になります。

 

子どもの治療では

プレート装置、拡大プレート装置、機能的矯正装置(バイオネーター、プレオルソ)、ヘッドギア、リンガルアーチ、クワド(バイ)ヘリックス(固定式の拡大装置)、部分的なブラケット装置、、、

など、取り外しタイプの装置をメインに固定式の装置まで行い、

 

大人の治療では

表側マルチブラケット治療(通常のもの、ホワイトワイヤー)、インビザライン、裏側(舌側)矯正、部分矯正、インプラント矯正、、、

などを現在通院中の患者さんに実際に行っています。

 

大人の矯正治療では専門性の高い裏側矯正なども提供していますから、その辺りの重要も多く結果、大人の治療の割合を高くしているのかもしれません。

 

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2016年


 

10月31日(月)

『矯正治療はしっかりとした検査、計画のもと行いましょう

 

裾野から見た富士山も頭がほんのり白くなってきましたね。これからは紅葉もシーズンになってきますから、裾野では周囲の山々の変化を見るのも日々の楽しみの一つです。

 

歯科や矯正歯科に限ったことではありませんが、治療を開始する前に必ずしなければいけないことがあります。それは、

『しっかりとした現状把握と治療計画』

です。

Aというウイルスに感染しているのに、ちゃんとした検査をせずにBというウイルスに感染していると判断し、Bにしか効果のない薬や方法を用いて治療する→治らない

ということにならないように、現状をキチンと把握することが必要です。遊園地やショッピングモールでも、店内地図で現在位置を把握してから目的地に向かいますよね。

現在位置が把握できれば、目的地までの道筋や最短距離、あるいは途中で立ち寄った方が良い場所なんかも正確に決まってきます。

矯正歯科治療は年単位の経過の長い治療です。これは現在地から目的地までの距離が長いということを意味します。その分しっかりとした現状把握とゴールまでの道筋が明確でないとすぐに『迷子』になってしまうでしょう。

矯正歯科において現状把握のために必須な検査として、

『パノラマレントゲン』『セファロ(頭部X線規格写真)』『CT(場合によって)』『歯型』

などがあります。

これらによって現在位置を把握し、じゃあゴールに到達するにはどういう道筋、行程をたどっていくのが理想的かを計画します。

無計画で自由奔放な生き方はうまくいっていればカッコイイように見えますが、それが治療となると自分がしてほしい治療とは思えません。

医師と患者さまが目的を共有し、同じゴールに向かっていける治療が好ましいと思います。

 

裾野、長泉、御殿場の歯列矯正専門・矯正歯科『わたなべ歯列矯正クリニック』

9月1日(木)

『矯正専門医院ということで選んでいただいています』

 

今週は全国的に暑いみたいですね。さすがの裾野も今週は例外でなく、日中の日差しの強さはなかなか厳しいものがあります。
でも就寝時(深夜?)は相変わらず羽毛ぶとんをかけることが必須なぐらい涼しくなっています。
この分だと、昼間が涼しくなり始めるくらいの夜の気温はだいぶ落ち込むんでしょうね。

本題に入ります。

当院の初診時にご記入いただく問診票には、

『当院へのご来院のきっかけ』

のような項目があります。

『インターネットでの検索、口コミ、通りすがり、看板、タウン誌、チラシ、、、』

などといった選択肢から選んでいただいているんですが、選択肢の一番後ろに、

その他(     )

という項目があります。

最近この『その他(    )』欄に、

『矯正専門ということで』『専門医院だから』

などと書いていただく方がよくいらっしゃいます。

また、矯正歯科の専門医院に来院される方はそれまでの経緯が複雑である方もいらっしゃいます。
他医院で何回か初診相談を経験している、すでに診断まで進んだが、あるいはさらにはすでに治療を開始しているがセカンドオピニオンで来院した、などといった方も決して少なくありません。

ですので、ご相談の際には当院にご来院されるまでのきっかけ、経緯などをお話しの最初にお伺いしています。その際にもご来院の理由を、

『専門だから』や『専門医がいつもいる(常勤だ)から』

などとお話しいただくこともしばしばあります。

矯正歯科専門医院としての当院の認知の高まりと役割が、少しずつですが地域の皆様に浸透してきたことを実感しています。

 

裾野、長泉の歯列矯正専門・矯正歯科『わたなべ歯列矯正クリニック』

8月21日(日)

『矯正用インプラント(小さいネジ)の費用が治療費用に含まれている理由は?』

 

当院での矯正歯科用インプラントを埋入するための費用は、最初に提示する治療費用に含まれています。仮に治療当初に使用する予定がなく、治療途中に使用することになったとしても追加の費用はもちろん頂きません。

そもそも矯正用インプラントとはなんでしょう?

簡潔に言うと『歯茎(とその下の骨)に打つ小さいネジ』のことです。直径は1.5mm〜2mm、長さは6mmほどです。

矯正歯科ではこのネジにより、歯を抜かない矯正治療の幅が広がったり、歯を抜いた際の治療の仕上がりが綺麗になったりと矯正治療において様々な恩恵を与えてくれる装置です。術者にとっても患者さまにとっても様々なメリットの多い装置です。

下図は当院にて使用しているメーカーのネジになります。

しかしデメリットもあります。それは簡単ながらも外科処置であるという点です。ネジを埋める処置はもちろん麻酔をしますし、麻酔が効いた後、ネジを打ち始めてから打ち終わるまでの所要時間は10分ほどの簡単な外科処置です。でも患者さまにとっては『歯茎にネジが埋まる』わけですから『怖い』と思います。

先ほども書きましたが、使用にあたっては結局のところ患者さまにとってメリットの多い装置です。最初の『埋める』段階さえクリアしていただければ、あとはこの装置に関しては患者さまに頑張っていただくことは特にありません。

メリットの多い装置ですから、使用に際しクリアしなければならないハードルの数はできるだけ少なくしたいと考えています。ハードルがいくつもあり、かつそれぞれが高いハードルでは患者さまも使用を躊躇されてしまうでしょう。

考えられるハードルとしては、『怖さ』『費用』『手間』の3つでしょう。

『怖さ』については、なるべく安心していただけるようその安全性をしっかり説明します。

『費用』について。このスクリューは現在、非抜歯・抜歯治療にかかわらず多くの症例で用いられています。別途費用がかかるとなると、実質的には治療費用の底上げという形になりかねません。

『手間』について、もし他医院さんでスクリューを打つ処置をしていただく場合、他医院さんに行っていただく手間と費用がかかることになります。

当院ではスクリュー費用が別途かかることはなく、また当院にて処置が行えますので他医院さんへ行っていただくこともありません。

当院ではこの費用と手間にかかる負担は0ですので、当院の患者さまが乗り越えていただくハードルは『怖さ』のハードルのみということになります。提案させていただいた方は皆さま、この処置を選択していただけています。

良い処置はできるだけ良い(取り入れやすい)条件で提供させていただきたいと考えています。

 

裾野、長泉の歯列矯正専門・矯正歯科『わたなべ歯列矯正クリニック』

8月14日(日)

『当院で行う処置・行わない処置』

 

初診相談の際、『当院で行う処置と行わない処置(とその費用)』について説明させていただいています。

当院は矯正歯科の専門医院です。歯を動かすことに特化した医院ですので、歯を動かすことと、歯を動かすための準備的な処置しか行っておりません。

以下に当院で行っている処置と行っていない処置について、『これはどっちだろう?』となりそうな内容を挙げてみたいと思います。

行っていないこと

・抜歯全て(矯正治療が目的であるかに関わらず小臼歯抜歯や親知らずの抜歯、乳歯の抜歯)

・虫歯や歯周病の治療(矯正治療の前、最中、後にかかわらず)

・開窓処置(歯茎と骨の中に埋まっている歯を歯茎から出す処置)

 

行っていること

・予防処置(ブラッシング指導や歯の専門的クリーニング、フッ素洗口)

・矯正用アンカースクリューを歯茎に埋める処置

 

行っていない処置については、もともとのかかりつけの歯科医院に行って頂く(当院から処置内容を記載した依頼書を発行いたします)か、処置内容に即した歯科医院(場合によっては口腔外科(裾野市以外では長泉、沼津の口腔外科))をご紹介させていただいています。

費用についても、当院にて行っている処置については矯正治療費用に含まれていますが、行っていない処置については、行っていただいた先の歯科医院さんでの患者さま負担となります。

矯正歯科の専門医院では、来院される患者さまは全て矯正治療の患者さまです。ですので医院に、虫歯や歯周病治療の患者さまの合間に矯正治療の患者さまが来院される、、、ということはありません。

そのため治療を行う医師やスタッフも、抜歯や虫歯の治療などといった矯正治療以外の処置に頭を奪われることなく ”矯正治療” に専念できます。

いつも矯正治療のことばかり考え、実践することができますので、それだけ専門性も高くなります。結果患者さまに専門治療として還元できることの質も高まると考えています。

しかしその中で、他の処置を行っていないことで患者さまが不便を感じないよう、他医院としっかり連携を取っていきたいと考えています。

 

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